換気とは、室内の汚れた空気と新鮮な外気を入れ換えることです。
感染対策を考える場合、感染者からの飛沫は、ある一定時間、空気中を漂うと言われています。そのため、感染リスク低減には換気が有効なのです。
換気には、大きく2通りあります。
住宅で機械換気を行う場合は、キッチンの換気扇・レンジフードを用いると効果的です。
換気は、『風の入口』、『風の通り道』、『風の出口』が重要になります。
入口があっても出口が無かったり、逆に出口だけあっても効果的に換気することはできません。部屋全体に風が通るように、2ヵ所の窓を開けるようにしましょう。
キッチンの換気扇・レンジフードを利用すると、短時間で効果的に換気できます。
風がない場合や、横からの風で正面から風が入ってこない場合は特に効果的です。
寒い冬は、窓を開けて換気をすると冷たい外気が入ってきて、換気をするのがつらいですよね。
せっかく暖かくなった室内が寒くなると思うと、ついつい冬場の換気はおろそかになりがちです。
でも、冬場も換気は必要です。
なるべく寒さを感じずに換気をするために、レンジフードを上手に使ってみましょう。
「寒さ」を感じる要因は、室内の空間温度が低下することだけでなく、床や壁の温度が低下することにもあります。 また、換気により室内の空気が動くため、その空気の流れの速さも影響します。 そこで、換気による空気の流れの速さと、空間、床面/壁面の温度変化をシミュレーションで見てみました。
室内の空気が80%入れ替わった際「強」運転と比較すると
「常時換気」機能運転では
暖められた室内の空気や床、壁が冷え切らないようにするには、大きな風量で換気をするよりも、小さな風量で時間をかけて換気をした方が、暖められた室内の空気や床、壁を冷やさないですみます。風量が少なくて温度変化が小さい「常時換気」機能を上手に使って、寒くなりにくい換気をしてみてはいかがでしょうか。
厚生労働省によると、1人あたりの必要換気量は30㎥/hとされています。人が集まる空間や感染リスクの高い環境では、窓を開け換気をする必要がありますので状況に応じて効果的な換気を行ってください。
レンジフードには、静かな運転音で排気を行ってくれる「常時換気」機能を搭載しているものがあります。
レンジフードは、調理専用と思われがちですが、日ごろの換気にも役立ちます。
〈常時換気〉10Pa-75㎥/h以上、BL基準に準ずる。
内寸法 W998×D660×H500(mm)のバスタブを想定。
外を気にせず窓を開けられる時は、窓を開ける『自然換気』が基本です。
でも、キッチンの換気扇・レンジフードで空気の流れをアシストしてあげれば、さらに効果がアップして短時間での換気が可能になります。
また、レンジフードの機能を有効に使うことで室内の寒さを和らげた換気も可能になります。
効果は、設置状況やご使用の条件、製品、気象状況によって異なります。