意外と知らない?「におい」が私たちの心と体に与える影響
2026年03月31日
あなたは毎日生活している中で「におい」を意識することはありますか?
「よいにおい」と「嫌なにおい」は人それぞれ感じ方が違うかもしれません。
でも実は、この「におい」が、私たちの気分やコンディションに影響を与えている可能性があることをご存じでしたか。
毎日使うレンジフードの会社が「におい」の研究に関わる
富士工業株式会社(FUJIOH)は、みなさんのご家庭で使われているレンジフード(換気設備)を50年以上作っています。「キッチン空間の空気をきれいに保つ」製品を製造しているFUJIOHが、三重大学研究基盤推進機構半導体・デジタル未来創造センターの湯田恵美教授と協力して「においが人の心と体にどう影響するのか」という研究を実施しました。※1
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- 本研究は、富士工業株式会社と東北大学大学院情報科学研究科の湯田恵美准教授 との共同研究(2024年発表)に基づいています。
これまでの「においの評価」は、「好き・嫌い」といった個人の感覚で語られることがほとんどでした。しかし、今回の研究では、においをかいだときに、心拍や呼吸といった、心身の状態を示す指標や「集中力の高さ」を、科学的なデータで測ることに挑戦したのです。
「良いにおい」と「嫌なにおい」でわかったこと
実験では、2種類のにおいを準備しました。
リナロール:花のような、心地よいと感じる「良いにおい」
T2N:少し脂っぽい、不快に感じる「嫌なにおい」
(加齢臭の原因の一つとも言われています)
これらのにおいを被験者にかいでもらったところ、以下のような発見がありました。
- 心地よい「良いにおい」をかいだ男性には、活動的になる傾向が見られました。
やる気が出たり、元気になったりするような、体からの良い反応が示されました。 - 不快な「嫌なにおい」をかいだ女性には、集中力が低下する傾向が見られました。
作業の効率が落ちてしまうような傾向が示されました。
そして、男女ともに、良いにおいは「快適」、嫌なにおいは「不快」と感じるという、感覚的な評価も一致しました。
つまり、においは単なる「好き嫌い」だけでなく、私たちの体や頭の働きにまで、具体的な影響を与えていることが、今回の研究で科学的に示唆されたのです。※2
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- 研究結果は、特定の実験条件下でのものであり、すべての人に同様の反応が現れることを保証するものではありません。
「におい」で、もっと快適な毎日を
この研究結果は、私たちの日常生活に様々な可能性をもたらしてくれます。例えば、自宅で作業や勉強をする時、どんなにおいを漂わせるかで、気分や集中力が変わるかもしれません。また、オフィスや学校、お店など、人が集まる場所でも、においを上手に使うことで、そこにいる人たちがもっと快適に過ごせるようになるでしょう。
「におい」という、普段はあまり意識しない身近な要素が、あなたの毎日をもっと豊かにするきっかけになるかもしれません。ぜひ、あなたの周りの「におい」に少しだけ意識を向けてみませんか。
FUJIOHは、今回の研究成果が全国の教育現場における学習環境の改善に貢献できるものと考え、空気の価値を追求する研究開発を推進し、より良い社会環境の創造に貢献していきます。